尿路結石|北九州市八幡西区黒崎の泌尿器科【はらの泌尿器ケアクリニック】

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尿路結石

尿路結石|北九州市八幡西区黒崎の泌尿器科【はらの泌尿器ケアクリニック】

尿路結石とは

尿路結石

尿ができ、排出されるまでの経路を尿路といいます。
尿路結石とは、腎臓で作られた尿が通る道である、腎盂腎杯、尿管、膀胱、尿道などに結石ができることです。
身体のどこかで体に不要になった物質が結晶のようになり、これらが集合して石のようになって尿路の中に存在する状態で、結石が存在する位置により、腎結石・尿管結石・膀胱結石などと呼ばれています。
結石が尿管にひっかかったり、尿路をふさいだりすると、尿管の動きとともに激しいわき腹の痛みが生じ、また尿が下流に流れないと上流で尿がたまり淀んでしまうため、尿路感染や腎臓の機能障害などが生じます。痛み以外にも、細菌感染が起きると高熱が出ます。
また、長期間放置すると腎臓に負担がかかり、腎機能が低下することもあります。

受診のタイミング

なんらかのきっかけで尿路結石が見つかったにもかかわらず、放置されているケースがありますが、結石を指摘されたら必ず受診をしてください。
時間が経ち結石が大きくなったり、尿管と張り付いたりしてしまうと治療の難度や、リスクが跳ね上がってしまいます。
すぐに治療が必要でない場合でも、経過観察が必要です。

検査/診断方法

症状についての問診、触診、検査で結石の位置や大きさ、腎臓の状態などを調べて診断します。

尿検査

尿中に血液が混ざっていないかを調べる尿潜血検査を行います。顕微鏡で尿中の赤血球の有無を確認するため、肉眼で確認できない血尿も発見できます。

腹部X線検査

ほとんどの結石はX線で確認できるシュウ酸カルシウム結石です。そのため、X線検査による腎尿管膀胱単純撮影を行います。この検査によって、腎臓から膀胱までの結石の有無や位置を確かめます。

超音波(エコー)検査

腎臓や尿管の状態を確認する検査です。結石自体は、位置によって確認できないこともありますが、身体への負担も少なく、小さな腎結石や尿酸結石の診断に有用とされています。

CT検査

骨盤内に結石や尿管の狭窄がある場合、X線検査や超音波検査でははっきり確認できないことがあります。CTでは石の場所、尿の溜まり具合、尿路の広がり方などについても一緒に確認できる場合があります。

治療

小さい結石の場合には、薬物療法と経過観察で自然に排石されるのを待ちます。
しかし、大きい場合、尿の流れを阻害し、腎機能に悪影響を与える可能性があるため結石を砕く砕石治療の必要があります。
結石の大きさによって治療の内容は決まりますが、位置や患者様の状態によって適切な治療内容は変わることがあります。
当院では、手術が必要な場合は速やかに近隣の医療機関にご紹介させていただきます。

尿路結石の予防・食べ物(食べてはいけないものとは)

結石の予防や症状の改善は、食生活と運動が基本です。そのため、食事にも工夫をすることが大切です。
食生活の基本として、シュウ酸などを増やす肉類などの動物性タンパク質の量を少し控え、野菜類を多くした和食中心のメニューを取り入れ、カルシウムを多くとるようにします。カルシウムは牛乳などの乳製品や小魚に多く含まれていますが、大豆などの豆類や緑黄色野菜にも豊富に含まれています。
牛乳が苦手という方は、煮豆、豆腐、納豆、ピーマン、ニンジン、カボチャなどを積極的にとるようにしてください。野菜の中で注意が必要なものは、ホウレンソウです。シュウ酸が多く含まれているため、食べすぎないことが大切です。ゆでてお浸しにするとシュウ酸が水に溶け出し、摂取量を抑えられるのでおすすめです。
ビタミンCは、体内で代謝されてシュウ酸をつくります。抗酸化作用のある大切な栄養素なので、適度の摂取は必要ですが結石ができやすい人はサプリメントや飲み物などで大量にとらないようにしてください。
また、水分不足になると尿の濃度が高まり、結石を起こしやすくなります。小さな結石なら尿と一緒に排石されることも多いので、水分を多めにとることも予防につながります。

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