間質性膀胱炎
間質性膀胱炎
「何度もトイレに行きたくなる」「膀胱が痛いのに検査では異常がない」
このような症状が続いている場合、間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)の可能性があります。
間質性膀胱炎は、一般的な膀胱炎とは異なり、細菌感染が原因ではなく、検査でも異常が見つかりにくいことが特徴です。そのため、診断までに時間がかかり、つらい症状を我慢し続けている方も少なくありません。
当院では、泌尿器科専門医の立場から、間質性膀胱炎の正確な診断と、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。
間質性膀胱炎の症状は個人差が大きく、日によって強さが変わることもあります。
間質性膀胱炎は女性に多いとされ、月経周期やストレスによって症状が悪化することもあります。そのため、婦人科疾患や心因性の症状と誤解されるケースも少なくありません。
「膀胱炎」と聞くと、多くの方が細菌感染による急性膀胱炎をイメージします。
| 項目 | 急性膀胱炎 | 間質性膀胱炎 |
|---|---|---|
| 原因 | 細菌感染 | 明確な原因は不明 |
| 尿検査 | 細菌・白血球あり | 異常が出ないことが多い |
| 抗生物質 | 効果あり | 効果が乏しい |
| 経過 | 比較的短期間 | 慢性的に続く |
「何度も膀胱炎を繰り返す」「抗生物質が効かない」
このような場合、間質性膀胱炎を疑う必要があります。
現時点では、はっきりとした原因は解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。
複数の要因が重なり合って発症すると考えられており、「心の問題」だけで片付けられる病気ではありません。
間質性膀胱炎の診断は、他の病気を除外しながら慎重に行うことが重要です。
症状や検査結果を総合的に判断し、間質性膀胱炎の可能性を評価します。
間質性膀胱炎の治療は、症状を和らげ、日常生活の質(QOL)を改善することを目的に行います。
症状によっては、ジメチルスルホキシド(ジムソ®)膀胱内注入する治療を行うこともあります。2週間ごとに計6回注入します。
膀胱水圧拡張術とは、麻酔下で膀胱に生理食塩水を注入して膀胱を拡張する方法です。
間質性膀胱炎(ハンナ型)の場合は、膀胱水圧拡張と同時に、電気メスによる病変部の焼灼術をおこないます。
患者さんの症状や生活背景に合わせ、無理のない治療計画を立てていきます。
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。